請願第9号 (平成12年) 「住民参加型のダイオキシン汚染調査に取り組むこと」を求める請願
受理日:平成12年12月7日
付託委員会:環境水道
議決日:平成12年12月20日
議決結果:不採択
大江 政久
請願第九号
「住民参加型のダイオキシン汚染調査に取り組むこと」を求める請願
主 旨
一 松の針葉を検査試料とするダイオキシン汚染調査を住民参加のもとに実施してください。
二 検査結果については、公表を行い、住民に広く啓発活動を行ってください。
理 由
私たちを取り巻く環境問題、とりわけダイオキシン汚染問題の深刻さは地域住民(生活者)にとって大変重大な問題と認識しています。
グリーンコープ生活協同組合では、昨年(平成十一年)秋、私たちの住む地域の「ダイオキシン汚染の実態」を知る事からはじめようと、大気中のダイオキシン汚染調査を「松の針葉」を検体試料として採用し、その定量測定を実施しました。「松の針葉」を検体試料として採用したのは、ダイオキシン類は油脂に蓄積されるという特性があり、松の針葉に油脂分が多く含まれ蓄積されやすいこと、松の木は日本全国に広く分布していることから全国的調査が可能であること、だれでも識別でき容易に採取できること、などの理由からです。
ダイオキシン汚染問題は、大量生産 大量消費 大量廃棄の現代社会のあり方に大きな要因があると考えています。また、そのほとんどが焼却由来といわれています。そして家庭から出される一般廃棄物も、このダイオキシン発生の大きな要因となっているのが実情です。
私たち今を生きる大人は、きれいな空気と水と大地を子どもたちに引き継ぐ責任があります。ダイオキシン汚染の問題解決は、市民一人ひとりが自らの問題と考え、それぞれが「ゴミを減らす」「ゴミになるものは極力使わない」など、消費スタイルを切り替えることが重要です。そのことが、ダイオキシン発生抑制となり、「ゴミ問題」の解決の一助ともなると考えます。
私たちは、ダイオキシン松葉測定活動を住民参加型で行うことは、市民一人ひとりがダイオキシン汚染状況を自ら実感し、その対策に向き合う契機となること、また、子どもたちと一緒に採取しその結果を伝えることは、環境教育の面からも有意義なことであると考えます。
よって、本市において、行政と市民が共同して「住民参加型の松葉ダイオキシン汚染調査に継続的に取り組む」ことを請願します。