請願第7号 (平成13年) ガン検診有料化の中止を求める請願
受理日:平成13年3月2日
付託委員会:保健福祉
議決日:平成13年3月27日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第七号
ガン検診有料化の中止を求める請願
主 旨
一 ガン検診の無料化を継続していただきたい。
二 市民に検診の周知徹底をはかるとともに身近な医療機関でも検診が受けられるようにしていただきたい。
理 由
一九九一年度(平成三年度)より熊本市ではガン検診の無料化を行ってきました。この無料化は一九九〇年(平成二年)十二月議会で、「市民の健康づくりの観点から、さらには膨らむ一方の医療費の節減という観点からガン検診の無料化」が提案され、「健康都市宣言」の具体化として「無料化」が実現されたものです。この制度は全国の中核都市で個人負担が広がるなか、唯一熊本市が実施している全国に誇るべき制度です。
ガンによる死亡率が年々高くなるなか、早期発見・早期治療はガン対策の柱の一つです。
熊本市においてはガン検診の無料化により、特に高齢者の場合平成二年度六万人から平成九年度は八万八千人へとガン検診者が増加してきています。また熊本県におけるガン死亡順位も同じく十四位から三十四位へと大幅に改善されています。
しかし、この無料ガン検診に対して来年度から一部自己負担の導入が提案されるとのことです。もしこれが導入されれば、これまで培ってきた熊本市の保健予防施策が大きく後退することが懸念されます。
本年一月から高額療養費の引き上げや高齢者の医療費の原則一割負担など、医療制度が改悪され市民の生活が深刻な打撃を受けています。
そういう情勢だからこそ少しでも健康な暮らしを送りたいと願っている多くの市民はガン検診の無料化継続を切望しているのです。
つきましては、前記項目について請願いたします。