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件名

請願第11号 (平成30年) 熊本市議会のインターネット中継は、一部のパソコンでしか見ることができないので、全国及び県内の多数の議会で導入しているように、YouTubeによる録画中継の検討を求める請願

受理日

受理日:平成30年12月11日

付託委員会

付託委員会:議運
付託日:平成30年12月11日

議決結果

議決日:平成30年12月27日
議決結果:不採択

紹介議員

緒方夕佳

内容

主 旨
一 熊本市議会のインターネット中継を見られるのは、一部の限られた人である。
  二 YouTubeによる録画中継は、開かれた議会を目指し、積極的な情報公開を推進している全国および県内の多数の議会で導入しているので、熊本市でも可能である。
  三 市民の知る権利を保障し、開かれた議会を目指し、議会の積極的な情報公開を推進するためにも、委員会と本会議のYouTubeによる録画中継の検討に直ちに取り組むべきである。

 理 由
一 熊本市議会のインターネット中継を見られるのは、一部の限られた人である。
    熊本市議会のインターネット中継を見るためには、基本的にMicrosoft社のWindowsMediaPlayer(無償)が必要であり、パソコンでしか議会映像を再生できません。
    iPhoneなどのスマートフォンやタブレットなどの端末では、熊本市議会の「生中継」も「録画中継」も見ることができません。
    しかもWindows10を利用の場合、基本ブラウザである『Microsoft Edge』では視聴できず、旧版の『InternetExplorer』を利用しなければいけません。
二 YouTubeによる録画中継は、開かれた議会を目指し、積極的な情報公開を推進 している全国および県内の多数の議会で導入しているので、熊本市でも可能である。
他方、福岡市を初めとする全国の自治体では、「開かれた議会を目指し、積極的な情報公開を推進するため」に、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、どのようなハード(端末)を使っていても誰でも閲覧できるように、YouTubeによる録画中継で配信しています。
例えば、平成二十九年度六月議会より導入した宮城県柴田町議会では、「町民に開かれた議会を目指し、積極的な情報公開を推進するため、YouTube(ユーチューブ)を活用して本会議の様子をインターネット上で配信します」とその導入の意図を説明しています。
以下は、YouTubeによる議会録画中継を実施している自治体例です。( )は実施開始年
A)常任委員会まで公開
東京都、小樽市、東大阪市、大阪市、泉大津市、泉南市、松原市
京都市(二〇十三年)、宇治市、八代市など
B)本会議と特別委員会まで公開
福岡市、北九州市など
C)本会議を公開
広島市(二〇十三年)、滋賀県守山市、上天草市、水俣市など
ホームビデオカメラやUSBカメラ、スマートフォン等で撮影・録画ができ、撮影されたデジタル録画は簡単に分割・編集できます。
以下は、YouTubeの導入をした議会事務局担当者の声です。
○京都府宇治市議会(二○十五年)議会事務局担当者
      http://www.kip.co.jp/cases/2015031100016/
「今回のUSTREAMやYouTubeを使った本会議や常任委員会の様子を配信するに当たりましては、従来契約していた録画配信専用サービスから切替え、生中継と録画配信の二本立てとなりました。これにより担当職員の負担は増えたものの、市民の皆様に日頃使われているインターネットで、簡単に各議員が繰り広げる白熱した質問の様子をリアルタイムでご覧いただけます。まずは多くの皆様にアクセスしていただければとお待ちしております。
配信開始に当たりましては、インターネットはもちろん、USTREAMやYouTube活用のノウハウが必要であり、今回それらのノウハウとサービス提供の実績を持つ業者から支援を受けることで、調達から配信開始までわずか一か月という短期間で準備が整えられました。
また費用面では、インターネットの無償サービスを活用することで、配信のための毎年の経常費用が無くなり、市議会運営にも大きなメリットをもたらすものとなっています。今後はさらに配信の機会を増やし、市民の皆様と一体となった議会運営を目指していければと考えています。」
○滋賀県守山市議会(二○十二年)議会事務局担当者
      http://www.kip.co.jp/cases/2013100800010/
「守山市議会では、議会改革を推進するため、数多くの項目について検討を重ねています。本会議のインターネット中継もその一つで、他の議会と同様に映像配信サーバシステムの導入か、今回のUSTREAMおよびYouTubeを利用するか、議会内で多くの議論がありました。
事務担当者としては、要望した条件(利用しやすさ、安価、拡張性)を満たす後者の方法を勧めましたが、広告や意見の書き込みなどいくつかの課題が見つかりました。
それらの課題も一つひとつ、経験を活かした動画配信支援サービスを利用することで解決でき、最終的にUSTREAMおよびYouTubeを利用する方法を選択したものです。
実際に、ネット中継を利用してみて、他の議会が利用する映像配信サーバシステムと何ら遜色なく、今後の幅広い利用方法が考えられる、この方法を採用できて良かったと考えています。
★議会中継サービスの構築に当たり、要望したポイント
一)市民、利用者がインターネットを使い、ストレスなく、簡単に視聴できること。
   二)議会中継サービス実施に当たり、準備は短期間で、且つコストがかからない仕組み。
三)将来、本会議での利用だけでなく、広く利用できる拡張性があること。」
三 市民の知る権利を保障し、開かれた議会を目指し、議会の積極的な情報公開を推進するためにも、委員会と本会議のYouTubeによる録画中継の検討に直ちに取り組むべきである。
「YouTubeによる議会録画」を導入した議会が挙げている目的とメリットの共通点は以下の通りです。
@開かれた議会を目指し、積極的な情報公開を推進するため。
A市民が日頃使っているスマホやタブレットで、どのようなハード(端末)を使っていても誰でも簡単に、各議員が繰り広げる白熱した質問の様子をリアルタイムで閲覧できる。
B準備は短期間で、かつコストがかからない。無償サービスを活用することで、配信のための毎年の経常費用が無くなり、市議会運営にも大きなメリットをもたらしている。
C本会議での利用だけでなく、委員会中継など広く利用できる拡張性がある。

他都市と同様に、YouTubeを活用したインターネット配信について、改選後の六月議会を待つまでもなく、直ちに検討を始めることを求めます。

以上、請願いたします。

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