請願第12号 (平成24年) ホタルと、地下水を守るまちづくりに関する請願
受理日:平成24年8月27日
付託委員会:環境水道
議決日:平成24年9月18日
議決結果:不採択
益田牧子
主 旨
一 ホタルを、水の都の「市の虫」に制定して、ホタルと地下水を守るまちづくりをすすめてください。
二 庄口公園に、福島の三春滝桜などを記念植樹して、動物園、江津湖へ周遊する桜並木道をつくってください。
理 由
一 江津湖の湧水をはじめ、恵まれた水環境を生かして、ホタルが住めるまちづくりが市内の各地域ですすめられています。
人口七〇万人もの大都市で、上下水道の水源を地下水だけで賄っている都市は全国でも稀であり、まさに奇跡です。
しかし、四〇年前から始まった減反政策や開発の結果、地下水の涵養域にあたる白川中流域の水田や緑地が減少し、地下水減少や、硝酸性窒素による新たな水質汚染が進み、さらには原発事故による放射能汚染さえ懸念される時代です。
とりわけ、日本が今TPPに参加すれば、地下水の危機に一層拍車がかかることになります。
全国では、「平成の名水一〇〇選」に選ばれた福島県喜多方や、山口県萩市など、七つの自治体が、ホタルを「市の虫」に制定して、水環境を守るまちづくりがすすめられています。
地下水都市・熊本市の「市の虫」にホタルを制定して、ホタルと地下水を育むまちづくりをすすめてください。
二 庄口公園は、マンション建設を中止させ、健軍水源を守る住民運動から生まれた公園で、「地下水保全都市宣言」の契機となりました。
三.一一をいつまでも記憶するために、福島の三春滝桜をはじめ、海を渡って一〇〇周年を迎えるワシントン、ポーツマス河畔の桜など、世界中の桜を植えて、庄口公園から動物園、江津湖へ周遊する「桜の並木道」をつくってください。
政令都市移行の今年、二一世紀に生きる子供と、未来に向かって、戦前のような軍都ではなく「命と平和に輝く都市」像を発信してください。