請願第12号 (平成22年) 後期高齢者医療制度の速やかな廃止を求める意見書の提出に関する請願
受理日:平成22年9月2日
付託委員会:保健福祉
議決日:平成22年10月6日
議決結果:不採択
益田牧子
主 旨
後期高齢者医療制度を速やかに廃止し、もとの老人保健制度に戻すこと。
理 由
後期高齢者医療制度は高齢者を差別し、大きな負担を強いる「悪法」です。昨年八月の総選挙では、高齢者の「後期高齢者医療制度は廃止して」の願いを一身に受けて、同制度の廃止を政策として掲げた民主党は大躍進しました。それに総選挙前の通常国会では、当時の野党四党が提出した「後期高齢者医療制度廃止法案」が参議院本会議で可決され、衆議院では審議未了になっていました。
新しく成立した民主党中心の政権では、このような経緯からも、この制度を直ちに廃止すべきでした。それなのに、「新たな医療制度ができるまで廃止は先送り」といいながら、検討を重ねた「改革案」は、後期高齢者医療保険という名称は廃止し、高齢者の八割を国民健康保険に入ってもらうというものですが、七五歳(または六五歳)以上の高齢者は都道府県単位で別勘定の財政運営にするというもので、あくまで姥捨て山は残すという途方もないものです。
高齢者に対する差別医療が続き、この四月から早速保険料が値上がりしました。高齢者はこれ以上の負担増に到底耐えられません。
地方議会としても、政府ならびに関係省庁に対し、請願主旨の意見書を提出していただきますよう請願します。