請願第5号 (平成20年) 特定健診自己負担の無料化など市民の健康を守る制度の充実を求める請願
受理日:平成20年2月22日
付託委員会:保健福祉
議決日:平成20年3月17日
議決結果:不採択
益田牧子
請願第五号
特定健診自己負担の無料化など市民の健康を守る制度の充実を求める請願
主 旨
一 特定健診・特定保健指導制度について
(一) 特定健診によって、従来の「基本健診」からはずされた検査項目をはじめ、健診内容の充実を図ること。
(二) 健診における自己負担は、無料とすること。
二 後期高齢者医療制度における健診について
(一) 後期高齢者医療制度では、健診の自己負担が八百円と定められました。この自己負担を熊本市の独自制度で補助すること。
三 人間ドックやガン検診の充実について
(一) 早期発見・早期治療の視点で従来実施されてきた「人間ドック」やガン検診について、その制度をさらに充実させるとともに後退させないこと。
理 由
政府は、医療費抑制を主な目的に二〇〇八年度から「特定健診・特定保健指導制度」を開始しようとしています。これは、メタボリックシンドロームに焦点を合わせた健診で、これまで国の責任で自治体が実施していた健診が保険者に義務付けられることになりました。健診がメタボリックシンドロームに限定されているために、健診項目も大幅に縮小されます。これまでの健診制度は、「病気を早期に発見し、早期に治療する」という視点から取り組まれていましたが、これからの健診制度は、「健診により保健指導を強化することで医療費を抑制する」というねらいで実施されることになり、「市民のいのちと健康を守る」という国の責任を放棄するものに他なりません。度重なる暮らし破壊や医療制度改悪の中で、「病気になっても治療をうけることができない」人たちが増え続ける中、国民の命と健康を守る視点から「健診活動」をさらに充実させていく必要があるのではないでしょうか。
熊本市においても特定健診・特定保健指導制度の準備がなされておりますが、市民のいのちと健康を守るために次ぎの施策を実施していただきますよう請願いたします。