請願第3号 (平成14年) 「有事関連三法案」の慎重審議を求める意見書採択の請願
受理日:平成14年6月7日
付託委員会:総務
議決日:平成14年6月18日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第三号
「有事関連三法案」の慎重審議を求める意見書採択の請願
主 旨
一 国会で審議されている「有事関連三法案」について慎重審議を求めます。
二 国会で審議されている「有事関連三法案」について国民の意見を広く聞く機会を設けてください。
理 由
この間の国会審議の中で、この有事法制は、日本が侵略された時に備えるものでなく、アメリカの戦争に参加するものであることや、国民の自由と権利を制限し、首相が強権をもって、民間人や地方自治体に戦争協力を強制することを公然と宣言しています。
まさに、有事法制は、憲法の平和原則、自由と権利、議会制民主主義、地方自治など、民主的諸原則をじゅうりんし、日本を「戦争する国」につくりかえようとする法案であり絶対にゆるせません。
国会では与野党のせめぎあいがつづき、慎重審議の合意がとられつつあります。
全国津々浦々で「有事法制反対、憲法を守れ」の声が広がり、この間、長野県知事、高知県知事をはじめ、多くの首長のみなさんが、有事法制のあり方について反対あるいは懸念を表明され、地方議会にあっても地方自治体が一方的に首相の命令で動くこと自体が憲法違反であって、事は重大であると不安は広がっており、反対の決議などがおこなわれています。
東京では、飛行機のパイロットなどでつくる交通運輸関係労働組合や宗教者の呼びかけで大集会が開かれ、四万人を超える人々の参加で成功しています。
この熊本でも、平和を希求する人々や市民団体・労働組合が連帯して反対の集会を開き、多くの市民のみなさんに訴え共感を得ています。
私たちは、「有事関連三法案」に強い怒りと抗議の意志を表明します。
そして、憲法を守り、市民の平和と安全を守る議会の立場から、日本が再び戦争への道を歩み、惨禍を繰り返さないためにも表記の件について、上記の政府宛て事項を内閣および関係省庁に「意見書」として提出してくださるよう請願いたします。