請願第10号 (平成19年) 政務調査費の透明化に関する請願
受理日:平成19年9月3日
付託委員会:議運
議決日:平成20年3月17日
議決結果:不採択
益田牧子
主 旨
熊本市議会議員の政務調査費の使途を透明化するために、「熊本市政務調査費の交付に
関する条例」を左記の(一)(二)のように改正することと(三)の審議の公開を請願します。
(一) 収支報告書と共に、全ての領収書(コピーではなく)添付を義務化し、情報公開の対象にする。
(二) 政務調査費使途基準を明確にし、禁止項目も明文化する。
(三) 検討委員会の審議は公開にして市民の目に見えるように運営する。
理 由
国会議員の事務所費疑惑が浮上するなか、国会の政治資金規正法も一円から領収書添付を義務付けようとする動きが出てきております。また、大阪府議会は今年度から政務調査費の一円からの領収書添付義務付けと全面公開を決めました。領収書添付の義務付けと公開は全国的な流れとなってきた感があり、ようやく市民の常識が議会に通じ始めたと感じています。
私たちはこれまでに熊本市議会に対し、度々政務調査費を透明にするための陳情や請願を行って参りましたが、至極当然な私たちの要望は、これまで一つも実現しませんでした。
熊本市は、住民税や保険料などの負担が他の市町村に比べても重く、財政逼迫を理由に市民のみに痛みを押し付けているのではないかと、市民の不満は大きくなってきております。一方、議員の政務調査費は、金額的にも他の中核市議会に比べて高額であること、条例の不備によりその使途が不明確であることなどについて、熊本市民は不満と不信を募らせている状況です。
熊本市議会では、議会活性化検討委員会を設け、政務調査費の透明化に関する審議が進められていると聞いておりますので、私たちは、その結果に期待と関心を寄せております。
「熊本市政務調査費の交付に関する条例」の第一条に「熊本市議会議員の調査研究に資するため・・・」とありますが、この趣旨に則って、さらに市民が苦しい中から納めた税金であることを充分にご考慮の上、市民が納得できる結論を出して頂きたいたいと思います。
そのために右記の三項目は必要不可欠であると思い請願いたします。