請願第10号 (平成16年) 地域経済を守るため、大型店の出店規制を求める請願
受理日:平成16年9月7日
付託委員会:経済交通
議決日:平成16年9月22日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第十号
地域経済を守るため、大型店の出店規制を求める請願
主 旨
一 大型店の出店・開業に対して現行制度の枠内での可能な対策をおこなうこと。
(一) 大型店進出後の零細商店、地域商店街、中心商店街への影響調査をおこなうこと。
(二) 大型店出店・開業に関する条例を制定すること。
(三) 中心商店街の総合的発展、地域商店街の再生・発展のための熊本市・都市圏の商業政策を策定すること。
二 政府に対して要請すること。
(一) 大型店の出店については、許可制にすること。
(二) 出店、撤退の際、社会経済的アセスメントをおこなうことを義務づけること。
三 県に対して要請すること。
(一) 県農業試験場跡地へのイオン系のショッピングセンターの出店に反対し、契約凍結などのあらゆる手だてをとること。
理 由
バブル崩壊後、大店法の規制緩和策(九〇年)、出店調整期間の短縮・協議機関の廃止(九二年)、大店法の廃止(九八年)、大店立地法施行(二〇〇〇年)と立て続けに大型店の出店に道を開く緩和策がとられてきました。
この結果、熊本市においては、九四年から〇二年にかけて一千七百五十九店舗が減少し、空き店舗が急増し、多くの地域商店街が崩壊の危機に瀕しています。こうしたなか、店舗面積三万六千六百平米、年間売上高二百十億円をめざす「ゆめタウン光の森」がオープンしました。さらに嘉島町に、店舗面積六万u、年間売上高三百億円をめざす「ダイヤモンドシティー嘉島SC」のオープン準備が進められています。超大型店の出店競争により、零細商店・地域商店街はもとより、中心商店街、デパート等も甚大な影響を受けるのは必至です。地域経済の活性化と商店街の再生に向けて、大型店の出店規制を求めます。