請願第20号 (平成03年) 老人保健法の「改正」に関する請願
受理日:平成03年6月10日
付託委員会:教育民生
議決日:平成03年6月20日
議決結果:不採択
森田 粹彌
請願第二〇号
老人保健法の「改正」に関する請願
主 旨
老人保健法「改正」に反対する意見書を、政府に提出していただくこと。
理 由
政府は、今、開会中の国会に老人保健法の「改正」案を提出しました。
この「改正」案の骨子は、老人医療の自己負担額を、現行の外来一ヶ月八〇〇円を一,〇〇〇円(三科受診すれば三,〇〇〇円)入院の一日四〇〇円を倍の八〇〇円(月二万四,〇〇〇円)に引き上げ、しかも、今後、物価の上昇に応じて、定期的に自己負担を増やしていく方式を政令によって行うことができるようになっています。
今、お年寄りに対して、老人は家庭で病気を治すようにし、長期の入院はさせないため、入院料の中の医学管理料を入院の日数に応じて切り下げています。そして、老人への投薬や点滴注射を切り下げ(例えば、六〇才まで点滴注射料一本七五〇円を支払いながら、七〇才になった途端一本二〇〇円にする等)という二重の差別医療制度を押し付けています。
このような中で、今度の老人保健法「改正」は、お年寄りへの差別医療を一層押し進めるものとなります。
以上の趣旨をご賢察の上、政府に老人保健法「改正」に反対する意見書を提出していただきますようお願い致します。