請願第7号 (平成03年) 国民健康保険制度の改善を求める請願
受理日:平成03年2月26日
付託委員会:教育民生
議決日:平成03年3月12日
議決結果:不採択
沢田 一郎
請願第七号
国民健康保険制度の改善を求める請願
主 旨
一 国民健康保険料を値下げしてください。
二 すべての被保険者に保険者証が完全に渡るように措置を講じてください。
三 これまでどおり、資格者証の発行はしないでください。
四 国庫補助をもとの四五%にもどすよう国に働きかけてください。
五 人間ドックの費用を国民健康保険より補助できるようにしてください。当面八割の助成をしてください。
理 由
社会保障を「相互扶助」論あるいは「受益者負担」論などで国の責任を国民に転嫁する医療・福祉の改悪がすすんでいます。国民健康保険に対する国庫補助の削減は国保財政を圧迫し国保料の値上げにつながって保険料を払えない所帯が急増しました。保険料滞納を理由に保険証を渡さないという措置が住民の生命と健康を危うくしている実態は熊本市も含め、全国でみられています。健康保険証は住民にとっては「命の綱」です。郵送も含めて完全に渡るようにすることが住民の生命と健康を守る最小限の条件です。
高すぎる国保料の引き下げを実現するためには、国庫負担率をもとの四五%にもどすことが基本であることは当然であります。国庫負担の削減、滞納者への制裁措置の強化というやりかたでは、住民への犠牲をさらに深刻化させ、悪循環を激化させるのみであることは明白です。住民のいのちとくらしを守る「ヒューマンシティ」熊本市として、住民とともに国への国庫負担率復元を求める声をつよめるとともに、市民の健康増進のために自治体として可能な努力をすべきであります。