請願第1号 (平成05年) 敬老自治体宣言に関する請願
受理日:平成05年3月5日
付託委員会:教育民生
議決日:平成05年3月24日
議決結果:不採択
森田 粹彌
請願第一号
敬老自治体宣言に関する請願
主 旨
貴議会の意志として、「敬老自治体宣言」を採択していた
だくこと。
理 由
わたしたち高齢者は、戦前・戦後を通じて生き抜き、働き通してきました。「豊かな国」を築き上げてきたわたしたちが、今直面しているのは、「貧しさ」そのもの以外のなにものでもありません。
毎月の年金額が三万円そこそこの人が半数を超え、無年金者が増えつつあります。働く意志と力と経験があっても、仕事にはいまだに国の公的な保障がありません。住宅立ち退きや病気、生活苦に迫られて自殺も後を絶ちません。不幸にして病気で倒れたら、入院拒否や病院間のたらい回し、差別的な医療を受ける憂き目にあいます。
敬老どころか、これでは高齢者はやっかいもの扱いの政治がまかり通っていることになります。「人なみに暮らして、心残りなく天寿を全うしたい」というわたしたちのささやかな願いさえもかなえられていません。
高齢者社会は、いくつになっても元気いっぱいに、高齢者が活躍できる世の中だと思います。「老人保健福祉計画」策定は、その第一歩になる大切なものだと考え、ぜひとも高齢者住民が安住できる村づくり町づくりとして、参加協力していきたいと願っています。
しかし、年金、仕事、医療、住宅、さらに「老人保健福祉計画」を基本的に保障するのは国政であり、必要な財源と人員の確保のためには、国に対して強く要求することが求められています。
わたしたち高齢者三団体は共同して、「高齢者の要求実現をめざす全国キャラバン行進」を起こし、これらの課題を国民世論に訴え、政府各省に強く反省を求め、要求実現をめざしています。
また、すべての市町村長に国に対する要望書の提出、市町村行政の中での高齢者の要求の実現にご理解とご協力をお願いしているところです。
同時に県下九十四市町村議会に「敬老自治体宣言」の採択を陳情しました。その結果十二月から一月にかけて六町議会で採択していただきました。
貴議会におかれましても、ぜひとも「敬老自治体宣言」を採択され、来るべき高齢化社会への礎石としていただきたく、ここに請願する次第です。
記
敬老自治体宣言
戦前、戦後の永きにわたって
社会に貢献して来た高齢者に感謝し
高齢者が敬愛され、健康に生活し
今後とも地域社会発展のために
大いに活躍されることを期待し
議会・行政当局・住民が一体となって
だれもが安心できる高齢期づくりに
努力することを宣言します。
年 月 日
○ ○ ○ 議 会