請願第9号 (平成08年) 国民健康保険制度の改善を求める請願
受理日:平成08年6月10日
付託委員会:教育民生
議決日:平成08年6月20日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第九号
国民健康保険制度の改善を求める請願
主 旨
一 負担の限界を超えた保険料を値下げして、払える保険料にすること。
二 保険料の減免制度(申請)を大幅に拡大し、その活用には市民にわかるように周知徹底すること。
三 保険証は切り替え時期にすべての被保険者に無条件に交付すること。滞納者への人権侵害の差し押さえや誓約書をただちにやめること。
四 事実上の短期保険証になっている検認制度を簡素化すること。また、資格証明書は絶対に発行しないこと。
五 病気の早期発見・治療に役立つ人間ドックなどの施策への助成を拡充すること。また、設備のある院所であればどこででも受診できるようにすること。
六 社会保障制度にふさわしく、国庫負担を大幅に増額するよう国に働きかけること。また、県に対しても助成金を出すように要望すること。
七 保険料の暫定期間をなくすこと。
八 高額医療費の委任払い制度を熊大病院でも出来るように要請すること。
九 新規加入者への保険料の遡及適用をやめること。
理 由
いま、急激な円高や長期にわたる不況の影響で市民生活は大変厳しい状況に追い込まれています。特に国民健康保険は自営業者や年金生活者などの高齢者、低所得者が多数を占めており、今でさえ負担の限界を超えた国保料に苦しめられています。本市においても昨年保険料が八%もの大幅引き上げが強行されたため、滞納者の増加など社会問題となっています。
国民健康保険法第一条では「社会保障及び国民健康の向上に寄与することを目的とする・・」と明確にうたっています。国民健康保険は社会保障であり「相互扶助」などという考え方は排せられるべきものです。
国庫負担の削減、保険料の引き上げ、滞納者への制裁措置の強化というやり方では、市民生活をさらに深刻化させ、悪循環を激化させるだけです。住民の命と暮らしを守る「ヒューマンシティー」熊本市として、市民の命と健康・くらしを守る立場から以上請願します。