請願第8号 (平成08年) 入院給食費の助成をもとめる請願
受理日:平成08年6月10日
付託委員会:教育民生
議決日:平成08年6月20日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第八号
入院給食費の助成をもとめる請願
主 旨
保険からはずされた入院給食費について、県単独事業で県民に対し助成していくよう、地方自治法第九十九条第二項の規定により県に対し意見書を提出して下さい。
理 由
貴職に於かれましては、日々医療・福祉の向上のため、ご尽力のことと存じます。
入院給食を患者負担とする健康保険法「改正」が行われ、このことにより入院時の食事が療養の給付より分離され入院時食事医療費として一日六百円(本年十月より八百円)が自己負担となりました。
入院時の食事は治療の一環であり、医療費の一部であるといった立場から、このような保険とは別だてで、患者に定額負担を強いることはすべきではありません。
入院給食を患者負担にするということは、先進諸外国でも例を見ない制度であり、年金暮らしの老人、重度身体障害者やこれらの方たちをかかえる家庭、母子および父子家庭など一人親家庭などでは、大変な負担を強いられています。
また少子社会が叫ばれているいま、若い夫婦が安心して子どもを産み育てていくことが出来るよう社会的に保障していくのは急務となっています。
入院給食が有料化された後、乳幼児をはじめ障害者、一人親などに対して入院給食費について何らかの助成を決めている都府県は、現在全国で三十一に達しています。
熊本県議会でも、前向きの意見が出されており助成について現在継続審議となっております。
つきましては、誰でも全ての人がお金などの心配をせずとも、いつでもどこでも安心して病院にかかり治療を受けられるよう、上記主旨の項目につきまして請願いたします。