請願第11号 (平成15年) 自衛隊のイラクへの派兵に反対する意見書提出を求める請願
受理日：平成15年12月5日
付託委員会：総務
議決日：平成15年12月19日
議決結果：不採択
益田 牧子
請願第一一号
自衛隊のイラクへの派兵に反対する意見書提出を求める請願
主 旨
一 自衛隊をイラクに派兵しないこと。
理 由
政府は、アメリカに言われるまま、自衛隊の地上部隊をイラクに派兵しようとしています。私たちは、このことにつよく反対します。
いま、イラクでは、アメリカが国連を無視して始めた無法な戦争に続く、軍事占領への不満と抵抗が高まり、治安も悪化しています。そして、米軍やそれを支持する国々への攻撃が連日のようにおこされています。
そのような中、十一月二十九日、日本外交官二名が犠牲になるという、あってはならない不幸な事態がおきました。
イラク全土が戦闘状態にあると言われる中に、自衛隊が派兵されるなら、米英軍とともにイラク国民を殺傷しかねません。また、逆に銃口を向けられることにもなります。自衛隊の派兵を、「非戦闘地域」に限り、「武力の威嚇・行使をしない」などとするイラク派兵法についての政府の説明は、完全に破たんしています。
自衛隊のイラク派兵は、米英の無法なイラク戦争を正当化し、軍事占領を追認するもので、多くのイラク国民が反対しています。それは、イラク国民の意思を尊重した復興の道に反するとともに、人道支援をはじめ国連中心の復興支援を求める国際社会の声にも背を向けるものです。
平和を求める世界の世論に反し、平和憲法をじゅうりんする自衛隊のイラク派兵は、絶対におこなってはなりません。
貴議会におかれましては、以上の趣旨をご理解いただき、意見書を提出していただくよう請願いたします。