請願第5号 (平成09年) 「サッカーくじ」導入反対に関する請願
受理日:平成09年6月9日
付託委員会:教育民生
議決日:平成09年6月19日
議決結果:不採択
益田 牧子
請願第五号
「サッカーくじ」導入反対に関する請願
主 旨
「サッカーくじ」導入に反対の決議をあげること。
理 由
プロサッカー・Jリーグを「かけ」の対象にした「サッカーくじ法案」が今国会で審議されています。
この法案はPTA連合会や教職員組合、弁護士会、スポーツ団体などの強い反対により、これまで五度にわたって国会上程が阻止されてきたものです。こうした反対の声を無視して、「サッカーくじ」導入を推進してきたスポーツ議員連盟は「今回がラストチャンス」と何が何でも成立させようとしています。
わが国のギャンブル産業は三九兆円にも膨れ上がり、「ギャンブル大国」といわれる状況のなかで、「サッカーくじ」導入はギャンブル社会をさらに広げることになります。推進側は「年令制限や対面販売などの措置によって青少年への悪影響はない」と主張しますが、年令制限をしなければならないことから、そもそも「サッカーくじ」の不健全さは明らかです。
わが国のスポーツ予算はきわめて貧困です。こうしたことから「スポーツ振興の財源づくりのため」という理由ですが、これを許すことは国の責任を免罪し、貧困なスポーツ予算を固定化するものにほかなりません。また、子どもたちに人気の高いサッカーにギャンブルを持ち込むことは健全な成長を妨げ、子どもたちの夢をこわし、お金ほしさの新たな非行を招きかねません。
以上の理由から、「サッカーくじ導入」に反対する決議をあげていただきますようお願い致します。