請願第1号
(令和05年)
「江津湖野鳥の森」の再生と保全を求める請願
請願第1号
「江津湖野鳥の森」の再生と保全を求める請願
主 旨
「水前寺江津湖公園」と一体化して周辺地域の豊かな自然環境を形成している「江津湖野鳥の森」の乱開発を防止し、その再生と保全を推進する施策を求めるもの。
理 由
江津湖に隣接する「江津湖野鳥の森」一帯(私有地:神水本町 グーグルマップ表示<野鳥の森>)は江津湖の清らかな水源地であり、ホタルが舞い、カワセミ、シラサギなどの野鳥が棲み、様々な植物が育つ緑豊かで貴重な生物多様性と景観に優れた場所であった。熊本市の「森の都」の象徴として風致地区(看板設置)の中心地にあり、付近には地元企業などによる「ホタルの里・上江津湖湧水群」の表示がある。
これまで長い間、大名細川氏の関係者と市民、企業によって守られ、県外や外国からも多くの人々が訪れる場所であったが、近年、土地の売却と開発により森林や生態系の破壊、宅地化が進み、地域の人々の熱心な保護運動にもかかわらず環境・景観の破壊が進行している。このような状況下、熊本市議会においても、本会議や委員会などにおいて質問が行われ、超党派議員による現地視察が行われたことに敬意を表する。
「江津湖野鳥の森」一帯は、水前寺成趣園、熊本県立図書館(文学・歴史館)、旧砂取細川邸庭園、芭蕉園、上江津湖湧水群などとともに大名細川氏以来の歴史的価値、公共的価値が高い場所である。当地一帯では新たな観光スポットとしても期待される西洋建築のジェーンズ邸が移設され、県立図書館に付属して建築家・安藤忠雄氏寄贈の「こども図書館」が建設中である。「江津湖野鳥の森」を再生保全することは、清らかな水源地、緑豊かな生物多様性と心なごむ美しい景観を将来にわたって保護し、水前寺江津湖一帯の歴史的・公共的価値を益々高めることになる。未来永劫、将来にわたって、この土地を守り続けていくことは私たちの責務である。
以上、請願いたします。
令和5年9月4日