意見書第15号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書について
議決日:令和03年9月27日
議決結果:可決
発議第15号
コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書について
熊本市議会会議規則第13条第1項の規定により意見書を次のとおり提出する。
令和3年9月27日提出
熊本市議会議員 大嶌澄雄
同 井本正広
同 津田征士郎
同 田中誠一
同 澤田昌作
同 本一臣
同 坂田誠二
同 三島良之
同 原亨
同 小佐井賀瑞宜
同 藤永 弘
同 西岡誠也
同 福永洋一
熊本市議会議長 原口亮志 様
意 見 書 (案)
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、以前にも増して逼迫する地方財政の財源を確保するため、地方税制の充実確保に向けた所要の施策を講じられるよう要望いたします。
(理 由)
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、地域経済にも大きな影響が及び、地方財政は来年度においても引き続き、巨額の財源不足が避けられない厳しい状況に直面しています。
本市を含む地方自治体では、コロナ禍への対応はもとより、災害からの復旧・復興、地域の防災・減災、雇用の確保、地球温暖化対策などの喫緊の課題に迫られているほか、医療、介護、子育てをはじめとした社会保障関係経費や公共施設の老朽化対策費など、将来に向け増大する財政需要に見合う財源が求められており、その財源確保のため、地方税制の充実確保が強く望まれます。
よって、政府におかれては、令和4年度地方税制改正に向け、下記の事項について確実に実現されるよう強く要望いたします。
記
1 令和4年度以降3年間の地方一般財源総額については、「経済財政運営と改革の基本方針2021」において、令和3年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされているが、急速な高齢化に伴い社会保障関係経費が毎年度増大している現状を踏まえ、他の地方歳出に不合理なしわ寄せがなされないよう、十分な総額を確保すること。
2 固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹を揺るがす見直しは家屋・償却資産を含め、断じて行わないこと。生産性革命の実現や新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じた措置は、本来国庫補助金などにより国の責任において対応すべきものである。よって、現行の特例措置は今回限りとし、期限の到来をもって確実に終了すること。
3 令和3年度税制改正において土地に係る固定資産税について講じた、課税標準額を令和2年度と同額とする負担調整措置については、令和3年度限りとすること。
4 令和3年度税制改正により講じられた軽自動車税の環境性能割の臨時的軽減の延長について、更なる延長は断じて行わないこと。
5 炭素に係る税を創設又は拡充する場合には、その一部を地方税又は地方譲与税として地方に税源配分すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
令和 年 月 日
議長名
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣
経済産業大臣