意見書第22号 豚コレラの早期終息に向けた緊急かつ具体的な対策を求める意見書について
議決日:令和元年12月18日
議決結果:可決
熊本市議会会議規則第13条第1項の規定により意見書を次のとおり提出する。
令和元年12月18日提出
熊本市議会議員 井本正広
同 園川良二
同 藤永 弘
同 浜田大介
同 三森至加
同 高瀬千鶴子
同 伊藤和仁
同 吉田健一
熊本市議会議長 倉重 徹 様
意 見 書 (案)
養豚農家が今後も安心して経営を続けられるよう、豚コレラの早期終息に向けた所要の施策を講じられるよう要望いたします。
(理 由)
昨年9月に国内で26年ぶりに発生した豚コレラは、関係者による懸命の努力にもかかわらず、この1年間に14万頭を超える殺処分が行われるなど、甚大な被害をもたらしています。また、感染地域についても、養豚の主要産地を擁する関東圏まで広がるなど、終息が見通せないどころか、更なる広域化の様相を呈しています。この状況は、豚コレラ対策が新たな局面に入ったと認めざるを得ません。
よって、政府におかれては、今回の事態を国家レベルの危機事案と受け止め、養豚農家が今後も安心して経営を続けられるよう、豚コレラの終息に向けた下記の事項について、緊急かつ具体的に取り組まれるよう強く要望いたします。
記
1 飼養豚へのワクチン接種を速やかに進めるとともに、ワクチン接種後の接種豚の円滑な流通について、取引価格の下落や風評被害が生じないよう、あらゆる手段を講じること。
2 今般の豚コレラ拡大の主要因となっている豚コレラに感染した野生イノシシの拡大を抑止するため、野生イノシシの捕獲強化や戦略的な経口ワクチンベルトの構築を行うこと。
3 現在、アジアにおいて発生が拡大しているアフリカ豚コレラの国内侵入を防止するため、罰則の強化も含めた一層の水際対策の強化、徹底を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
令和 年 月 日
議長名
内閣総理大臣
農林水産大臣