意見書第13号 公正な教科書採択等に関する意見書について
議決日:平成13年3月27日
議決結果:否決
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│ 発議第13号 │
│ 公正な教科書採択等に関する意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次の通り提出する。│
│ 平成13年3月27日提出 │
│ 熊本市議会議員 田 辺 正 信 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 江 藤 正 行 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ 公正な教科書採択とするため、特段の措置を講じられるよう強く要望いたしま│
│ す。 │
│ (理 由) │
│ 教科書は、子どもたちの正確な情報認識と判断力を養うための重要な糧であ │
│ り、この教科書採択に当たり、子どもたちに適した教科書を選ぶことができるの│
│ は、日々子どもたちと深く関わっている教員と保護者だと考えます。政府におい│
│ ても平成8年12月、将来的な学校単位の採択をめざして、当面、採択方法の改│
│ 善を提言するとともに、平成9年3月には教科書採択の調査研究に当たり、「よ│
│ り多くの教員の意向が反映される」ことの必要性等を閣議決定しております。こ│
│ れに基づいて文部省は、平成9年9月、採択制度及び採択方法の改善を進めるよ│
│ うに、各都道府県教育委員会に対して「通知」を行ったなどの経緯もあります。│
│ また、今回の歴史・公民教科書の検定申請図書については、平和国家として日│
│ 本があり続ける決意の証としても、検定基準に近隣諸国条項が盛り込まれている│
│ ことに鑑み、過去の侵略行為等に対する正確な記述に努める必要があります。 │
│ よって、政府におかれては、次の事項につき、適切な取り組み等を図られるよ│
│ う、強く要望いたします。 │
│ 記 │
│ 1 教科書採択の過程が誰にでも分かるように、当面は教科用図書選定委員会の│
│ 議事録の公開など、情報開示を積極的に進めること。 │
│ 2 教科書採択の調査研究に当たっては、より多くの教員や保護者の意向が反映│
│ されるための条件及び環境整備等に取り組むこと。 │
│ 3 学校ごとの採択を展望したうえで、住民参加の制度的保障などに関する検討│
│ を早急に行うこと。 │
│ 4 歴史・公民教科書の検定申請図書については、日本の戦争加害の認識等が、│
│ 国際的な評価に耐えうる水準を保つよう努めること。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 衆議院議長 ┐ │
│ 内閣総理大臣 ├─宛(各通) │
│ 文部科学大臣 ┘ │
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