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件名

意見書第13号 高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書について

本会議議決結果

議決日:令和元年10月2日
議決結果:可決

内容

熊本市議会会議規則第13条第1項の規定により意見書を次のとおり提出する。
 
  令和元年10月2日提出
       
熊本市議会議員  紫垣正仁
同        西岡誠也
同        津田征士郎
同        三島良之
同        澤田昌作
同        原亨
同        小佐井賀瑞宜
同        光永邦保
同        福永洋一
同        井本正広
同        藤永 弘
同        藤山英美
同        田中敦

熊本市議会議長 倉重 徹 様

意  見  書 (案)

高齢運転者の安全運転支援対策と地域における移動手段の確保を推進するため、所要の施策を講じられるよう要望いたします。

(理 由)
東京・池袋で87歳の高齢者が運転する車が暴走し、母子2人が亡くなった事故以降も高齢運転者による事故が続いています。
近年、交通事故の発生件数は減少傾向にありますが、75歳以上の高齢運転者の死亡事故の割合は高まっており、単純ミスによる事故も目立っております。
警察庁は、昨年末時点で約563万人いる75歳以上の運転免許保有者が、2022年には100万人増えて663万人に膨らむと推計しています。
このような状況を踏まえ、国は2017年施行の改正道路交通法で、75歳以上の免許保持者に違反時や免許更新時に認知機能検査を受けることを義務付けましたが、今や高齢運転者の安全対策及び安全運転支援の取り組みは待ったなしの課題です。
また、過疎地域を中心に、いまだ「生活の足」として車が欠かせない高齢者も多い中、自主的に免許を返納した場合などの地域における移動手段の確保も重要な取り組みです。
よって、政府におかれては、地方自治体や民間事業者とも連携しながら、総合的な事故防止策としての高齢運転者の安全運転支援と地域における移動手段の確保を進めるため、下記の事項について早急に取り組まれるよう強く要望いたします。



1 自動ブレーキやペダル踏み間違い時の急加速を防ぐ機能など、ドライバーの安全運転を支援する装置を搭載した「安全運転サポート車」(サポカーS)や、後付けの「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の普及を一層加速させるとともに、高齢者を対象とした購入支援策を検討すること。
2 高齢運転者による交通事故を減らすため、自動ブレーキなどを備えた「安全運転サポート車」(サポカーS)に限定した免許を創設すること。また、走行できる場所や時間帯などを制限した条件付き運転免許の導入を検討すること。
3 免許を自主返納した高齢者が日々の買い物や通院などに困らないよう、コミュニティバスやデマンド(予約)型乗合タクシーの導入など「地域公共交通ネットワーク」の更なる充実を図ること。また、地方自治体などが行う、免許の自主返納時におけるタクシーや公共交通機関の割引制度などを支援すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
  
令和  年  月  日

議長名



内閣総理大臣
総務大臣
国土交通大臣
経済産業大臣
国家公安委員長

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