意見書第11号 鉄道線路及び駅舎構内における安全対策の強化を求める意見書について
議決日:平成13年3月27日
議決結果:可決
┌─────────────────────────────────────┐
│ 発議第11号 │
│ 鉄道線路及び駅舎構内における安全対策の強化を求める意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次の通り提出する。│
│ 平成13年3月27日提出 │
│ 熊本市議会議員 古 川 泰 三 │
│ 同 下 川 寛 │
│ 同 島 永 慶 孝 │
│ 同 主 海 偉佐雄 │
│ 同 荒 木 哲 美 │
│ 同 岡 田 健 士 │
│ 同 坂 田 誠 二 │
│ 同 藤 山 英 美 │
│ 同 田 辺 正 信 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 江 藤 正 行 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ 鉄道線路及び駅舎構内における安全対策の強化を求められるよう強く要望いた│
│ します。 │
│ (理 由) │
│ 去る1月26日にJR山手線新大久保駅で発生した、線路に落ちた人を助ける│
│ ために飛び込んだ2人も含め、3人全員が電車に轢かれ死亡した事故は、内外に│
│ 深い沈痛とともに大きな衝撃を与えたところであります。 │
│ この事件において、見ず知らずの人のために、我が身を顧みず飛び込んだ韓国│
│ の若い留学生と日本人の2人に対し内外から多くの賞賛が寄せられているのと同│
│ 時に、線路やプラットホーム等の駅構内における安全対策の強化を求める声が高│
│ まっております。 │
│ 新聞報道によれば、この事故を知った多くの身体障害者の方々は「また起きて│
│ しまったのか。安全対策が整っていたら犠牲にならずにすんだのではないか。」│
│ との感想を漏らされています。またこれまでも視覚障害者の方々が線路に落ちる│
│ 事故が相次いでおり、「東京視力障害者の生活と権利を守る会」が昨年の4月に│
│ アンケート調査を行ったところ、3人に1人がホームに落ちた経験があり、94│
│ 年12月以降、全国で11人の方が亡くなっていると報道されております。 │
│ 近年、一部の駅舎等において、バリアフリー等の身体障害者や高齢者等のため│
│ の安全対策が講ぜられつつあるものの、多くの駅舎等においてはまだまだ不十分│
│ であり、特に視覚障害者用の点字ブロックや手すり等が未整備であるとともに、│
│ 特に今回の事故の現場となり、かつ事故原因ともなった線路内においては、転落│
│ 検知マットや、転落等万が一の場合の避難場所が不備であるなど、安全対策上多│
│ くの問題点が指摘されております。 │
│ 交通バリアフリー法が制定され、今後、駅舎内や駅周辺のバリアフリー対策が│
│ 漸次実施されていくこととなっていますが、併せて線路、プラットホーム及び駅│
│ 構内における安全対策の強化を図る必要があります。 │
│ よって、政府におかれては、今後、こうした事故の再発を防ぐためにも、線路│
│ 内及び駅構内の安全対策の総点検と改善が速やかに行われるための対策を図られ│
│ るよう強く要望いたします。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 内閣総理大臣┐ │
│ ├─宛(各通) │
│ 国土交通大臣┘ │
└─────────────────────────────────────┘