意見書第15号 日本年金機構の情報セキュリティ対策の見直しを求める意見書について
議決日:平成30年6月19日
議決結果:可決
日本年金機構の情報セキュリティ対策の見直しを求める意見書について
熊本市議会会議規則第13条第1項の規定により意見書を次のとおり提出する。
平成30年6月19日提出
熊本市議会議員 原口亮志
同 園川良二
同 江藤正行
同 津田征士郎
同 満永寿博
同 澤田昌作
同 本一臣
同 浜田大介
同 藤山英美
熊本市議会議長 くつき信哉 様
意 見 書 (案)
複雑な年金制度を正確かつ公正に運用するため、情報セキュリティ対策を抜本的に見直されるよう要望いたします。
(理 由)
日本年金機構がデータ入力を委託した株式会社SAY企画の入力漏れと入力誤りにより、本年2月支払い時の源泉徴収額に誤りが発生しました。しかも、当事業者は契約違反である再委託まで行っていました。日本年金機構は、平成27年5月にもサイバー攻撃を受けて個人情報の流失問題を起こしています。
莫大な個人情報を管理する機関が二度にわたって情報問題を引き起こしたことは、年金制度や個人情報保護制度の信頼を損ねる重大な問題であります。複雑化した年金制度を正確かつ公正に運用しなければならない日本年金機構は、信頼回復のために情報セキュリティ対策を抜本的に見直すべきであります。
よって、政府におかれては、下記の事項を実施されるよう強く要望いたします。
記
1 外部有識者の調査組織により本事案の業務プロセスを徹底的に検証すること。
2 委託業者の作業進捗管理手法や納品物の検証・監査体制を確立すること。
3 日本年金機構が保有する氏名、生年月日、住所、電話番号等の個人情報保護のあり方を再検討すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
平成 年 月 日
議長名
内閣総理大臣
厚生労働大臣