意見書第24号 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連疾患に関する意見書について
議決日:平成20年9月18日
議決結果:可決
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│ 発議第24号 │
│ ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連疾患に関する意見書に│
│ ついて │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す │
│ る。 │
│ 平成20年9月18日提出 │
│ 熊本市議会議員 坂 田 誠 二 │
│ 同 藤 山 英 美 │
│ 同 江 藤 正 行 │
│ 同 税 所 史 熙 │
│ 同 古 川 泰 三 │
│ 同 齊 藤 聰 │
│ 同 田 辺 正 信 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 村 上 博 │
│ 同 田 尻 善 裕 │
│ 同 西 泰 史 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 牛 嶋 弘 様 │
│ 意 見 書 (案) │
│ ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)関連の疾患予防、感染防止を│
│ 推進するため、所要の施策を講じられるよう要望いたします。 │
│ (理 由) │
│ ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)とは、致死率が高い「成人T│
│ 細胞白血病(ATL)」や、排尿、歩行障害を引き起こす「せき髄疾患(HA │
│ M)」の原因ウイルスです。ウイルスを体内に持っている人(キャリア)は全国│
│ で120万人に上ると推定され、ATLで年間1,000人が命を落とし、HA│
│ M発症者は激痛やまひ、歩行障害に苦しんでいますが、いまだに根本的な治療法│
│ は確立されていません。 │
│ このウイルスは輸血や性交渉により、また母乳を介して母親から感染をしま │
│ す。このうち輸血による感染防止のために、献血時の抗体検査が1986年11│
│ 月から導入され、新たな感染はほぼなくなりました。 │
│ このウイルスの特徴は、発症するまでに40年から60年と期間が長いことで│
│ す。そのため、自分自身がキャリアであると知らずに子どもを産み育て、数年後│
│ に自身が発症して初めて我が子に感染させてしまったことを知らされるケースが│
│ あります。この場合、母親の苦悩は言葉では言い表せません。一部自治体では、│
│ 妊婦健康診査時に抗体検査を実施し、陽性の方には授乳指導を行い、感染拡大を│
│ 抑制しています。 │
│ HAMについては平成21年度から難治性疾患克服研究事業の対象疾患に指定│
│ されることになりましたが、今後、治療法の確立へ向けて研究促進に大いに期待│
│ します。 │
│ よって、政府におかれては、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)│
│ 関連の疾患の予防、感染の拡大防止を推進するため、下記の項目について早急に│
│ 実現されるよう強く要望いたします。 │
│ 記 │
│ 1 キャリアや潜在患者の把握など、実態調査を促進すること。 │
│ 2 医療期間等へのHTLV−1に関する情報を周知徹底すること。 │
│ 3 治療研究の促進及びワクチンの開発を行なうこと。 │
│ 4 ウイルス感染者の相談体制の充実を図ること。 │
│ 5 発症者への支援、福祉対策を推進すること。 │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ │
│ 内閣総理大臣 ┐ │
│ ├宛(各通) │
│ 厚生労働大臣 ┘ │
│ │
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