意見書第3号 「がん対策推進基本計画」の早期決定を求める意見書について
議決日:平成19年3月12日
議決結果:可決
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│ 発議第3号 │
│ 「がん対策推進基本計画」の早期決定を求める意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出する。│
│ 平成19年3月12日提出 │
│ 熊本市議会議員 牛 嶋 弘 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 主 海 偉佐雄 │
│ 同 江 藤 正 行 │
│ 同 坂 田 誠 二 │
│ 同 津 田 征士郎 │
│ 同 田 辺 正 信 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 宮 原 政 一 │
│ 同 藤 山 英 美 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 同 白河部 貞 志 │
│ 熊本市議会議長 税 所 史 熙 様 │
│ 意 見 書 (案) │
│ がん情報提供窓口の整備、抗がん剤・医療機器等の早期承認など患者の立場に │
│ 立ったがん対策を推進されるよう要望いたします。 │
│ (理 由) │
│ 我が国のがん罹患率や死亡率はともに上昇を続けており、1981年以降死亡 │
│ 原因の第1位であり、いまや死因の3割ががんです。10年後には、2人に1人 │
│ ががんで死亡すると予想されています。 │
│ 昨年6月、「がん対策基本法」が制定され、日本で立ち遅れてきた緩和ケアと │
│ 放射線治療の充実などが基本理念の中に盛り込まれるとともに、がん対策を戦略 │
│ 的に推進することが明示されました。同法にはまた、今年4月の施行を踏まえ、 │
│ 基本的施策を具体的、計画的に推進するため、国に「がん対策推進基本計画」の │
│ 策定を義務付ける一方、都道府県に対しても、「がん対策推進計画」の策定が義 │
│ 務付けられております。 │
│ 今後、実効性のあるがん対策を大きく前進させるため、がん患者の痛み、苦し │
│ みを和らげる「がんと診断された時からの緩和ケア」の実施や、食生活の欧米化 │
│ に伴う欧米型のがんの増加によって需要が増している「放射線治療」の専門医・ │
│ スタッフの育成、さらに最適な治療・ケアを受けられるような体制づくりなどを │
│ 含む「がん対策基本計画」をがん対策基本法施行後、一日も早く政府において閣 │
│ 議決定し国会に報告すべきであります。 │
│ その具体的な施策の柱としては、@全国レベルでの医療従事者への緩和ケアの │
│ 研修A放射線治療の専門医等の育成・研修及び連動する大学医学部の体制充実B │
│ がん登録に必要な患者の罹患、転帰その他の状況把握・分析の整備C都道府県が │
│ 設置している、がん検診の推進と質の向上のための精度管理委員会の活性化Dが │
│ ん研究の推進などであります。また、全国のがん診療連携拠点病院(現行179 │
│ )の指定が、平成19年度で280、同20年度で358になると見られますが │
│ 、同拠点病院の整備とともに、速やかながん診療連携拠点病院の推薦体制の確立 │
│ が求められております。 │
│ よって、政府におかれては、がんと診断された患者が、容易に複数の専門家の │
│ 意見を聞くことができるようセカンドオピニオンの充実を図るとともに、がん情 │
│ 報提供窓口の整備、抗がん剤・医療機器等の早期承認なども含め総合的取り組み │
│ による、患者の立場に立ったがん対策を推進されるよう強く要望いたします。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ │
│ 内閣総理大臣 ┐ │
│ ├ 宛(各通) │
│ 厚生労働大臣 ┘ │
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