意見書第16号 「自然再生推進法(仮称)」の早期制定を求める意見書について
議決日:平成14年6月18日
議決結果:可決
┌─────────────────────────────────────┐
│ 発議第16号 │
│ 「自然再生推進法(仮称)」の早期制定を求める意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す│
│ る。 │
│ 平成14年6月18日提出 │
│ 熊本市議会議員 古 川 泰 三 │
│ 同 下 川 寛 │
│ 同 大 石 文 夫 │
│ 同 主 海 偉佐雄 │
│ 同 荒 木 哲 美 │
│ 同 坂 田 誠 二 │
│ 同 鷲 山 法 雲 │
│ 同 田 中 誠 一 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 中 松 健 児 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 白 石 正 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ 人為的行為によって失われた貴重な自然環境の回復・再生、さらには創生を図│
│ るため「自然再生推進法(仮称)」を早期に制定されるよう強く要望いたしま│
│ す。 │
│ (理 由) │
│ 近年、地球的規模の環境破壊が進み、地球温暖化や森林の消失など、われわれ│
│ 人類の生存基盤である自然、すなわち自然生態系が大きく失われつつある事態に│
│ 立ち至っています。 │
│ 元来、多様な自然環境に恵まれ、豊かな自然と共存した生活を営んできたわが│
│ 国においてさえ、最近の各種の開発や都市化の進展等によって、里山や自然河│
│ 川、あるいは干潟の消失など、貴重な自然が、急速に、かつ大きく損なわれつつ│
│ あるという厳しい実態があります。 │
│ 自然生態系は、言うまでもなく、われわれの暮らしや生命活動の源となるもの│
│ であり、これら自然循環というものが基盤にあってこそ「循環型社会」も「持続│
│ 可能な社会」の発展も意味を持つものと言えます。 │
│ こうした状況の中で、河川の再蛇行化や里山の回復など、各地において失われ│
│ た自然を回復、再生しようとする試みが官民を問わず胎動し始めています。 │
│ 政府においても、自然と共生する社会の実現に向けて、さまざまな事業が計画│
│ され、実施に移されようとしていますが、各省庁間、あるいは各地域間で、必ず│
│ しも効果的な連携が図られているとは言い難い現状にあります。 │
│ 以上の現状を踏まえ、NPO(民間非営利団体)等の専門知識や地域住民の活│
│ 力等を活かしつつ、環境政策を所管する環境省を中心として、各省庁、地方公共│
│ 団体、専門家、住民等が一体となって、自然再生事業をより計画的、総合的に取│
│ り組めるようにすることが何よりも急務であります。 │
│ よって、政府におかれては、「自然と共生する社会」実現をめざし、人為的行│
│ 為によって失われた貴重な自然環境の回復・再生、さらには創生を図る自然再生│
│ 事業の、より積極的な推進を制度面からバックアップする「自然再生推進法(仮│
│ 称)」の一日も早い制定を図られるよう強く要望いたします。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 内閣総理大臣┐ │
│ 農林水産大臣│ │
│ ├─宛(各通) │
│ 国土交通大臣│ │
│ 環境大臣 ┘ │
└─────────────────────────────────────┘