意見書第26号 安心できる介護保険制度への改善を求める意見書について
議決日:平成16年9月22日
議決結果:否決
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│ 発議第26号 │
│ 安心できる介護保険制度への改善を求める意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す │
│ る。 │
│ 平成16年9月22日提出 │
│ 熊本市議会議員 上 村 恵 一 │
│ 同 田 尻 将 博 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 田 辺 正 信 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 古 川 泰 三 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ 安心できる介護保険制度への改善のため、諸施策を講じられるよう要望いたし│
│ ます。 │
│ (理 由) │
│ 政府は現在2005年度からの介護保険制度の見直しを進めています。 │
│ 介護保険は、2000年4月にスタートし、現在実施5年目を迎えています。│
│ 保険制度に移行したことで、新たな保険料の負担が生じたことや一律1割の利用│
│ 料負担が多くの高齢者にとって安心して利用できない大きな要因になっていま│
│ す。現在5段階に区分されている保険料は、第2段階で生活保護基準以下の人は│
│ 第1段階の人より高い保険料が徴収され、低所得の人に重い負担となっていま│
│ す。介護の利用は、支給限度額の4割程度にとどまっており、しかも認定を受け│
│ た人の4人に一人が利用していません。民間の調査によれば、介護保険を利用し│
│ ている人の4割以上が月額年金が5万円以下であるとの調査もあり、少ない年金│
│ で生活している高齢者にとっては到底安心して利用できる介護保険制度となって│
│ いません。 │
│ 現在国レベルで検討されている見直しは、利用料の引き上げや入所施設へのホ│
│ テルコストの導入、支援費制度との統合など、新たな負担増や利用の抑制にもつ│
│ ながりかねません。 │
│ すべての高齢者が安心して利用できる介護保険制度にするために今必要なこと│
│ は、国の制度として保険料、利用料の低所得者対策をこそ講じることです。その│
│ ためにも、介護保険制度のスタートと同時に引き下げられた国庫負担を引き上げ│
│ ることが求められています。 │
│ よって、政府におかれては、安心できる介護保険制度への改善のため、現在進│
│ められている見直しの中で、以下の点につき、特段の配慮をされるよう強く要望│
│ いたします。 │
│ 記 │
│ 1 国の制度として、保険料・利用料の低所得者対策を講じること。 │
│ 2 介護保険財政に対する国庫負担割合を引き上げること。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 内閣総理大臣┐ │
│ ├─宛(各通) │
│ 厚生労働大臣┘ │
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