意見書第15号 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書について
議決日:平成16年6月18日
議決結果:可決
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│ 発議第15号 │
│ 地球温暖化防止のための森林吸収源対策の確実な推進を求める意見書につい│
│ て │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す│
│ る。 │
│ 平成16年6月18日提出 │
│ 熊本市議会議員 牛 嶋 弘 │
│ 同 家 入 安 弘 │
│ 同 主 海 偉佐雄 │
│ 同 江 藤 正 行 │
│ 同 税 所 史 熙 │
│ 同 津 田 征士郎 │
│ 同 佐々木 俊 和 │
│ 同 田 尻 清 輝 │
│ 同 藤 山 英 美 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 同 白河部 貞 志 │
│ 熊本市議会議長 落 水 清 弘 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ 地球温暖化防止のため森林吸収源対策を確実に推進されるよう要望いたしま │
│ す。 │
│ (理 由) │
│ 我が国の森林は、木材の供給はもとより、国土の保全、良質な水の安定的な確│
│ 保など、多面的機能を有しており、豊かな国民生活を送る上で欠くことのできな│
│ いものとなっています。 │
│ 特に近年では、地球温暖化の主要な原因である二酸化炭素の吸収・貯蔵源とし│
│ ての役割が期待されています。京都議定書では、我が国が国際的に約束した温室│
│ 効果ガス削減目標6%のうち、3.9%を森林による吸収量で確保することとし│
│ ていることから、削減約束の達成には適切な森林整備・保全の推進が不可欠なも│
│ のとなっています。 │
│ しかしながら、我が国の森林整備を担う林業は、国産材需要の減少等を要因と│
│ する木材価格の低迷等により採算性が大幅に悪化しています。 │
│ この結果、我が国の森林は、間伐などの手入れが十分に行われない人工林や、│
│ 伐採後植林が行われないいわゆる植栽未済地が増加するなど、このまま推移すれ│
│ ば二酸化炭素の吸収量の減少や、森林の持つ多面的機能の発揮に支障を来すこと│
│ が懸念されています。 │
│ このため、森林整備に必要な財源を確保し、併せて国産材の利用を推進するこ│
│ とにより森林吸収源対策を着実に進めていくことが極めて重要であり、この対策│
│ の推進は、林業の活性化はもとより山村地域の振興にもつながるものでありま │
│ す。 │
│ よって、政府におかれては、森林整備の諸対策を一層充実させ、森林の持つ多│
│ 面的機能を高めることと併せ、温暖化対策税(仮称)などの創設と、その税を森│
│ 林整備を推進するための新たな財源として位置付け、地球温暖化防止のための森│
│ 林吸収源対策の確実な推進と林業の活性化並びに山村振興を図られるよう強く要│
│ 望いたします。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 内閣総理大臣┐ │
│ 総務大臣 │ │
│ 財務大臣 ├─宛(各通) │
│ 農林水産大臣│ │
│ 環境大臣 ┘ │
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