意見書第20号 大矢野原における「日米共同演習」に反対する意見書について
議決日:平成10年9月22日
議決結果:否決
──────────────────────────────
発議第二〇号
大矢野原における「日米共同演習」に反対する意見書について
地方自治法第九十九条第二項及び第百十二条の規定により意見書を左の通り提出する。
平成十年九月二十二日提出
熊本市議会議員 大 江 政 久
同 上 村 恵 一
同 田 辺 正 信
同 東 すみよ
同 佐々木 俊 和
同 中 松 健 児
同 小 山 久 子
熊本市議会議長 主 海 偉佐雄 殿
意 見 書 (案)
大矢野原における「日米共同演習」を中止されるよう強く要望いたします。
(理 由)
去る八月六日、防衛庁と陸上自衛隊西部方面総監部は、十一月上旬から下旬にかけて米海浜隊と日米共同演習を行うことを発表しました。ときあたかも八月六日は広島の原爆慰霊の日であり、核廃絶・平和と軍縮を心新たにする日であります。
この共同演習には、@自衛隊百五十人、米海浜隊百五十人が参加する。A十一月六日〜九日までの四日間あり、期間中の三日間、演習場内で宿泊する。B実弾射撃訓練は、自衛隊が使用している着弾地を使用することなどが、八月二十五日の地元住民説明会で明らかになりました。
大矢野原演習場では、これまでにも自衛隊の演習において、実弾が演習場を越えて、国有林に着弾するなどの事故も起きており、日米の大がかりな実弾演習になると、更に危険が大きくなると言うことで、地元住民からは「絶対反対」との声が上がっています。
また、今回の日米共同演習を機に、米軍受け入れの恒常化、演習場の拡充、空港・港湾・高速道路などをはじめ民間施設の米軍協力体制の確立など、熊本県が米基地の機能拡充に組み込まれていくことを懸念するものです。
更に大矢野原は、吉無田高原、俵山、矢部県立公園などが隣接し、観光シーズンの十一月には家族連れや観光客で賑わう、自然環境豊かな行楽地であります。
よって、政府におかれては、平和を守り、自然を守り、観光熊本の育成の上から、今回の日米共同演習を中止されるよう強く要望いたします。
右、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出いたします。
平成 年 月 日
議 長 名
内閣総理大臣 宛(各通)
防衛庁長官
──────────────────────────────