意見書第30号 ILOパートタイム労働条約の批准を求める意見書について
議決日:平成13年12月19日
議決結果:否決
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│ 発議第30号 │
│ ILOパートタイム労働条約の批准を求める意見書について │
│ 地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す │
│ る。 │
│ 平成13年12月19日提出 │
│ 熊本市議会議員 佐々木 俊 和 │
│ 同 中 松 健 児 │
│ 同 磯 道 文 徳 │
│ 同 鈴 木 弘 │
│ 同 益 田 牧 子 │
│ 熊本市議会議長 白 石 正 殿 │
│ 意 見 書 (案) │
│ パート労働者の実効ある待遇改善と男女が共に働く社会の実現を期すため、早│
│ 期に「ILOパートタイム労働条約」批准を行うよう強く要望いたします。 │
│ (理 由) │
│ 1994年6月、ILO(国際労働機関)総会で、「パートタイム労働に関す│
│ る条約」(第175号)と「パートタイム労働に関する勧告」(第182号)が│
│ 採択されました。 │
│ この条約では、パートタイム労働者はフルタイム労働者より時間が短いだけで│
│ あり、「同一価値労働・同一賃金」の原則を徹底するべきだとし、パートタイム│
│ 労働者の雇用条件や社会保障の改善を求めています。 │
│ 日本のパートタイム労働者は増加の一途をたどっているが、1993年に施行│
│ した「パートタイム労働法」には、適正な労働条件の確保に「均等待遇」が示さ│
│ れておらず、パートタイム労働者は低賃金、不安定な雇用状態に置かれたままで│
│ あります。特に、家族的責任をより多く担っている女性は、パートタイム労働者│
│ の数がフルタイム労働者の数を上回り、均等待遇を求める声は日増しに強まって│
│ います。 │
│ よって、政府におかれては、パート労働者の実効ある待遇改善と、男女が共に│
│ 働く社会の実現を期すため、早期に「ILOパートタイム労働条約」批准を行う│
│ よう強く要望いたします。 │
│ │
│ 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。 │
│ 平成 年 月 日 │
│ 議 長 名 │
│ 内閣総理大臣┐ │
│ 総務大臣 ├─宛(各通) │
│ 厚生労働大臣┘ │
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