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請願の詳細情報

請願第5号(平成04年) 国保制度の改善を求める請願

受理番号
請願第5号
(平成04年)
受理年月日
平成04年9月4日
付託委員会
教育民生
委員会付託日
平成04年9月4日
議決結果
不採択
議決年月日
平成04年9月21日
紹介議員
森田 粹彌

内容

請願第5号
(平成04年)
  国保制度の改善を求める請願

請願第五号

   国保制度の改善を求める請願

 主 旨
  一 国保料のこれ以上の値上げをやめ、払える保険料に値下げして下さい。又、これ以上の限度額アップは止めてください。
  二 保険料減免のワクを拡大して下さい。
  三 保険証の完全交付を実施し、検認制度を当面年一回に改善して下さい。
  四 給付内容を改善してください。
  (1)人間ドックの助成を八割に。また、一泊ドックにも助成してください。
  (2)葬さい費を引き上げて下さい。
  (3)医療給付七割を八割に引き上げてください。
  五 県から助成金を出すように要求してください。

 理 由
 国保問題が大きな社会問題になって久しくなります。一九八四年中曾根内閣が国保への国の負担を大幅にカットしたことを主な原因として、その後保険料が大幅にアップされ、滞納者への保険証未交付が強行され、まさに「金の切れ目が命の切れ目」といえるように深刻な状況がこの熊本でも起きている実態が度々の申し入れの中でも明らかにされています。熊本市の保険料は、全国類似都市や県下他市との比較でもかなり高い水準にあります。
 今、全国の自治体の中でも高すぎる国保料を値下げする動きが顕著になっています。お隣りの福岡県北九州市でも保険料値下げが実施されました。熊本市の保険料は、一九八一年度と比較して、国保会計の歳出全体の伸び率は三十八%、被保険者負担は六十九%も増えているのに、保険者(熊本市)の負担は二十三%の伸びに留まっています。保険者(熊本市)の負担を歳出の伸び三十八%にするだけで、一人当り約一万円の値下げがすぐにでもできます。
 また、保険証の未交付が依然として数百世帯の規模で残されています。一九五八年にできた新国民健康保険法の第一条では、「社会保障及び国民健康の向上に寄与することを目的とする・・・」と明確にうたっております。また、第四条には「国は国民健康保険事業の運営が健全に行われるようつとめなければならない」と規定しています。明らかに国民健康保険は社会保障であり「相互扶助」「受益者負担」「自立自助」などという考え方は、排せられるべきものです。国庫負担の削減、滞納者への制裁措置の強化というやり方では、市民への犠牲をさらに深刻化させ、悪循環を激化させるのみであることは明白です。住民の命と暮らしを守る「ヒューマンシティ」熊本市として、市民とともに国への国庫負担率復元を求める声を強めるとともに、自治体として可能な努力をすべきであります。
 以上の点をふまえて、上記主旨の事項について改善を図っていただきますようお願いします。

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