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件名

意見書第5号 安全で快適なタクシーの確保を求める意見書について

本会議議決結果

議決日:平成14年3月27日
議決結果:否決

内容

┌─────────────────────────────────────┐
│ 発議第5号                               │
│   安全で快適なタクシーの確保を求める意見書について          │
│   地方自治法第99条及び第112条の規定により意見書を次のとおり提出す│
│ る。                                  │
│   平成14年3月27日提出                      │
│            熊本市議会議員 大 江 政 久          │
│            同       上 村 恵 一          │
│            同       家 入 安 弘          │
│            同       佐々木 俊 和          │
│            同       中 松 健 児          │
│            同       益 田 牧 子          │
│  熊本市議会議長 白 石   正 殿                  │
│              意 見 書 (案)              │
│  タクシー事業における過当競争やダンピングを防止し、適正な事業遂行能力の│
│ 確保や運転者の雇用と労働条件の維持を図られるよう強く要望いたします。  │
│ (理 由)                               │
│  2月1日から、需給調整規制の廃止と運賃制度の一層の弾力化を柱とする改正│
│ 道路運送法が施行されました。今後、一定の要件さえ満たせば新規参入も増車も│
│ 原則自由となり、また新たな割引運賃も導入可能となります。        │
│  しかし、長引く不況の中、タクシーの輸送需要は極度に低下しており、実車率│
│ の低下、実働1日1車あたりの運送収入の低下に伴い、運転者の年収も他産業と│
│ の年収格差が200万円以上もある現状にあり、地域によっては最低賃金にも達│
│ しない状況も生まれています。                      │
│  これ以上の増車と低運賃の競争は、タクシー運転者の賃金・労働条件に大きく│
│ しわ寄せされることは必至であり、すでに過当競争の激化によってタクシーによ│
│ る事故も急増しています。                        │
│ (1996年18,763件→2000年25,624件)         │
│  今後ともタクシーを利用者・住民にとって安全で快適な足として維持していく│
│ ためには、過当競争や運賃ダンピングを防止するとともに、適正な事業遂行能力│
│ の確保や運転者の雇用と労働条件の維持が欠かせません。          │
│  よって、政府におかれては、以下の3点について実現されるよう強く要望いた│
│ します。                                │
│                  記                  │
│ 1 改正道路運送法の運用基準における特別監視地域の指定及び緊急調整措置の│
│  発動について、供給過剰の実態を踏まえ効果的に対処すること。      │
│ 2 タクシー事業者の資質を確保するとともに、悪質事業者を排除するため、行│
│  政処分と点数制について適宜適切に実施すること。            │
│ 3 運転者の資質の向上のための「タクシー運転者資格制度」の創設を検討する│
│  こと。                                │
│                                     │
│  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。     │
│   平成  年  月  日                       │
│               議   長   名             │
│   内閣総理大臣┐                           │
│   国土交通大臣├─宛(各通)                     │
│   厚生労働大臣┘                           │
└─────────────────────────────────────┘

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